●このページは、かつて僕と一緒に暮らしてくれた一羽の文鳥、「ちーこ」への感謝と愛をこめて、彼女が僕と一緒にいてくれた証しとして、ここに公開するものである・・・。
●ちーこが飛んだ日・・・
1999年11月18日・・・午前10時頃。
家族が出掛ける支度をしていた時でした。いつもの様にちーこはみんなに付いて行きたいと騒いでいました。僕が車を車庫から出して後部座席にチャイルドシートをつけていたら、
「ちゅん!」
という鳴き声とともにちーこの姿は消えていました。
一瞬のことでどの方向に飛んで行ったのかもわからず・・・全く姿は見えませんでした。6年半一緒に暮らして、一度も外へ出たことのなかったちーこ。どんなに呼んでも声を聞くことはもうできませんでした。
家がどこに有るのかも、回りがどうなっているのかも分かるはずもなく、たった一つわずかに残った望みは誰かの肩にとまって面倒を見てもらうことくらい・・・。
その後、何度もちーこの夢を見ました。そして、2ヶ月近くたってやっと文章にすることができました。
下のコンテンツを見ると思い出して辛くなってしまいますが、ちーこという文鳥が僕と一緒にくらしてくれた証にずっとWeb上に置いておきたいと思います。
さよなら・・・ちーこ・・・。
1999.12
●ちーこのこと・・・
1999年6月にホームページ上に公開した文章
ちーこは「白文鳥」です。1993年5月生まれ、6歳になりました。
人間で言えばそろそろ60台の後半、女ざかりといったとこでしょうか。(そう、ちーこは女の子なのです。もう女の子といっては失礼かもしれませんね。)
まずは、このおかめ顔をご覧ください。なかなか正面をむいて写真を撮らせてくれませんのでめずらしい写真です。
割とわがままに育っていますが、命に係るような冒険をたくさんしてき
ました。写真をよく見ると分かりますが足の指が短くなっているでしょう。
これは、1歳の時におおやけどをして第一関節からなくなってしまったのです。その日は家人が豆を茹でていたのですが、ちーこは豆が大好きでいつももらっていたのです。待ちきれなかったのでしょう。豆を茹でたお湯を捨てた流しに降りてしまったのです。あまりの熱さにおどろいてばたばたしたのですが間に合わずおおやけど。指がなくなってしまったのです。
冷蔵庫に閉じ込められた事もありました。
冷蔵庫のドアを開けた時に興味津々、中に入ってみたのです。誰も気付きませんでした。冷蔵庫のドアを開けるのがもう少し遅かったらきっと助からなかったかも知れません。あわてて飛び出してきたちーこはとても冷たくなって震えていました。
それでも懲りないちーこは今でも興味津々あちらこちらを覗いてまわっています。 右の写真は仕事を手伝いに来ていて眠くなってしまい、居
眠りしているところです。結構手は動くのですがあまり気にしないみたいでよくねています。それでも懲りないちーこは今でも興味津々あちらこちらを覗いてまわっています。
ちーこは「みずあび」が大好きです。
(鳥はみんな水浴びが好きですが)いつもは誰かに催促して水浴びをさせてもらっています。でも、台所の流しに丁度良くボウルがあってそこにキャベツや白菜、ほうれんそうがあれば一人ででも「みずあび」することができます。左はちょうどキャベツの上で水浴びしているところ(おかげで僕の昼ご飯が30分遅くなりました)右下はその後ばたばたして乾かしているところです。
ところで、みなさんは文鳥の「おす・めす」をすぐに見分けられますか?
実は僕は(うちの他の誰も)見分けられないのです。ですから、ちーこが2歳になるまでちーこが女の子だと分かりませんでした。どうして分かったのかというと、ちーこが卵を産んだのです。
「うずら」の卵より小さくて真っ白な卵でした。かえるはずのない卵(ちーこは独身ですから)ですのですぐに隠しました。そうしたら2こ
目、3こ目、4こ目、と産みました。前の年の秋にお米を食べさせたからではないかと思っています。(きっとそんな学説はどこにもないでしょうが・・・)
そんなわけで(かどうかは知りませんが)ちーこはごはんが大好きです。ごはんの時間になると真っ先にダイニングへ飛んでいって「ちゅんちゅん」鳴いてみんなが来るのを待っています。右はごはんをもらっているところです。
そのほかにちーこの好きな食べ物は、「こんにゃく」です。(変な鳥!)にくじゃがの「しらたき」なんかは勝手にひっぱり出して食べてしまいます。
こうして「ちーこ」は朝から晩までかって気ままに家中を飛び回り、ちゅんちゅんと元気に僕の仕事を手伝ってくれています。(邪魔しているとも言う)
丸くなって寝ている「ちーこ」。
おまけ
左のアイコンをクリックするとハイパーカードスタック「ちーこのぼうけん」がダウンロードできます。(約338K)
**注意:Macintosh専用・・・HyperCardまたは、HyperCardLiteが必要です。